08.10 Wed |
本日の脳内BGM【149】![]() LAMONT DOZIER / SHINE MOTOWN RECORDS専属のソングライター・チーム、HOLLAND-DOZIER-HOLLANDの一員で、その後には数々のソロ作も残し、ヒップホップ世代からの支持も熱いLAMONT DOZIERの悲報が駆け巡ったのが、昨日の8月9日(亡くなったのは8月8日)。 LAMONT DOZIERのソロ曲で、思い返すものは数あれど、やっぱりアルバム単位で一枚選ぶとしたら74年の「BLACK BACH」かな、と。"ROSE"に"PUT OUT MY FIRE"に"BLUE SKY & SILVER BIRD"に"PRELUDE"他、ほぼ全曲級でネタ使いされる人気盤で、いかにヒップホップ世代から愛されていたかがよーく分かる気がします。そんな中の"SHINE"は、大袈裟なイントロが国内ではRYUZO"THE MC"で使用されたことでも知られているはず。本国ではGHOSTFACEやPHAROAHE MONCH、ALCHEMIST、DJ CLUE等、渋めのメンツが目を付けているのもポイント、か?その後、ヴォーカルが入ってくる本編では、思わず一緒に口ずさんでしまうようなタイトル・フレーズを(しつこめに)繰り返すフックと、激しい展開が印象的な一曲。 ちなみに、RYUZOの兄貴分のDABOの方は、同作収録の"ROSE"を"THE LIGHT(DON'T TURN OFF)"で使用していて、そんな繋がりを紐解いていくのもサンプリングの楽しみの一つかも。少し脱線しましたが、改めてR.I.P. LAMONT DOZIER...。 本日、「JAPANESE GROOVE」を中心にアップしました。 和田 アキ子 / どしゃぶりの雨の中で(7"/JPN ORIGINAL) 山口 百恵 / 愛の嵐(7"/JPN ORIGINAL) 井上 陽水 / 悲しき恋人(7"/JPN PROMO) LAMONT DOZIER / BLACK BACH(LP/US PROMO) 最新入荷はこちらで。 スポンサーサイト
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08.09 Tue |
日本語ラップ以前【18】![]() YLA-MAGO / TYO ROCK 84年(昭和59年)発表。かのHERBIE HANCOCKがMATERIALと組んで、センセーショナルな世界的ヒットを飛ばした"ROCK IT"の翌年、日本ではそのMATERIALが無名の日本人アーティストと絡んでいたという事実...!YMOの裏方だった生田 朗(R.I.P....)が仕掛け人として絡んでいますが、事実の大きさに反してあまり音楽史で語られてきていない気がします。 YLA-MAGOと書いてイラマゴと読む、イラとマゴのラップ・デュオによる1STシングル。正直、乗ってくるラップこそ時代相応の拙い内容ですが、MATERIALメンバーがガッツリ絡んだプロダクションの方は、"ROCK IT"直系のタフな80'Sサウンド。テイク違いで収録されたダブ・バージョンも絶品! ![]() YLA-MAGO / NEWS PAPER PUSH MAN 85年(昭和60年)発表。YLA-MAGOと書いてイラマゴと読む、イラとマゴのラップ・デュオによる2NDシングル。P-VINE発のV.A.「ラップ歌謡 - フォローしてちょうだい」に収録されたのは"TYO ROCK"の方でしたが、和モノの文脈で人気なのは明らかにこちら。 B面扱いの"NEWS PAPER PUSH MAN"は、85年当時はまだリリースされたばかりだったはずのRUN DMC"SUCKER MC'S"の例のビートをジャックして、タイトル通り(?)、新聞屋の押し売りをホゲた調子でラップ。タフなサウンドに反してラップはコミックソング・タッチなのをミスマッチと捉えるか、それも含めての味と捉えるか...!ちなみに、A面の"KINDER HOUR"は非ラップ曲。 本日、「日本語ラップ」をアップしました。 HILL THE IQ & DJ KOUSUKE / 放火魔(12"/JPN ORIGINAL) CUZSICK / 2000・冬(12"/JPN ORIGINAL) 少年隊 / TIME-19(LP/JPN ORIGINAL) 最新入荷はこちらで。 |
08.04 Thu |
嗚呼、愛すべきB級日本語ラップの世界【3】![]() 第3回 K-ON / 熱帯夜 K-ONと言えば、古くはSKIPS、そして何と言ってもNAKED ARTZとしてシーンの黎明期から活躍したMCで、NAKED ARTZを解散した後、瘋癲としてグループ活動を継続したMILIとは異なり、K-ONの方はその後しばらくソロ活動を行なっていて。正直、瘋癲と比べると、ソロ時代にはあまり派手な動きは無かったですが、NAKED ARTZ時代からの流れでP-VINEから数枚のシングルを残していて、その中の"BREAK THROUGH"のB面曲。 2010年代に華麗にカムバックを果たしたLIBROと、DJ TONKが連名で手掛けたメロウなビートに、決して直接的なワードを使うわけではないのに色気のあるK-ONの語り口が、このテのトピックの楽曲で言えばかなり上品。最後のオチも含めて、いたって健全です...! そもそもB面曲だし、NAKED ARTZ時代の作品群ほどの「クラシック感」は薄くても、毎年この時期になると店主の脳裏によぎる一曲ではあります。直近、権利元のP-VINEがNAKED ARTZの「PENETRATION」をサブスク解禁して、グループの方は再評価の機運を薄らと感じるところもあるんですけど、恐らくは個々のメンバーまでは届かないかなあ、届いてほしいなあ、と切に願って...。 本日、「日本語ラップ」をアップしました。 PRESIDENT BPM / HOO!EI!HO!(12"/JPN ORIGINAL) PRESIDENT BPM / MASS COMMUNICATION BREAKDOWN(12"/JPN ORIGINAL) F.O.E / COME★BACK(12"/JPN ORIGINAL) A.K.I. PRODUCTIONS / SEX!OR DIE!(性か!?死か!?)(12"/JPN ORIGINAL) 最新入荷はこちらで。 |
08.04 Thu |
クレイジーケンバンド"ドバイ" MV |
08.04 Thu |
RYKEYDADDYDIRTY"HAVE A NICE DAY" MV |
08.02 Tue |
本日の脳内BGM【148】![]() ハイ・ファイ・セット / 夢に見たジャマイカ 今日も京都は最高気温37℃、連日35℃超えの猛暑、いや酷暑か...。暑さのピークが来ている気がします。 レゲエ(レゲー/レガエ)歌謡じゃなくても、少しでも体感温度が下がるBGMが脳内では鳴り続けています...。 イメージは、「カリブ海に向かう、雲一つ無い快晴の中の気球旅」。レゲエ歌謡/和レゲエでもなく、SAVANNAH BAND歌謡でもなくハワイアン歌謡まではいかない、ただただリラックスして南国気分の気持ちいい感じ。 こういうのって、世の中的には何て呼ばれてるんでしょうかね(たまに和レゲエの文脈で紹介されているのも見掛けるけど、絶対違うような)。鈴木 茂「LAGOON」みたいな? 雑にカテゴライズするなら、ティン・パン・アレー関連に多く聴かれるけど、必ずしもそうでない場合も...。うーむ。暑い。 本日、「日本語ラップ」をアップしました。 MANTLE(AS MANDRILL) / KILLSON(7"/JPN ORIGINAL) MANTLE(AS MANDRILL) / KILLINGSHIT(ZATOICHI)(MANDRILLRMX)(7"/JPN ORIGINAL) 5LACK & OLIVE OIL / 502 REMIXES(7"/JPN ORIGINAL) 最新入荷はこちらで。 |
07.31 Sun |
本日の脳内BGM【147】![]() 南 沙織 / 結婚しようよ 久々に脳内BGMで。うだるような暑さが続いて、BGMだけでも涼しげな気分を演出したい感じ。 南 沙織と言えば、ライブ盤の"I WANT YOU BACK"のカヴァーぐらいしかこれまで意識していなかったんですが、本盤「夏の感情/心もよう」はライナーにもクレジット無しながら一部の楽曲のバックをキャラメル・ママの面々が務めているのを最近知って。周辺アーティスト以外の外部仕事としては、いしだ あゆみはもちろん、アグネス・チャン"ポケットいっぱいの秘密"辺りは有名ですけども。 本編はカヴァー多めで、少しレゲエがかった雰囲気の"ひとりぼっちの部屋"(高木 麻早のカヴァー)もなかなかですが、吉田 拓郎の名曲をカリプソ仕立てで爽やかにカヴァーした"結婚しようよ"は、単に女性ヴォーカルが歌うっていう新鮮さもあるけど、元々どフォークな原曲を南国風にアレンジしてみせたアイデアが良き。針を落とすと、体感で2、3度下がる感じ。 山本 リンダのカヴァーもフォークっぽい、原曲寄りのアレンジになっていたことを思うと、やっぱりこのアレンジの妙こそが、編曲でクレジットされている矢野 誠、ひいてはキャラメル・ママのイズムということでしょうか。ティン・パン・アレー名義の童謡カヴァー集「メルヘン・ポップ」の外伝的に(?)覚えておいてほしい一曲。 ![]() 最後になりましたが、GWからご購入者に配布してきたセレクトCD-R、本日7月末日をもって終了とさせていただきます。5〜7月の3ヶ月間で、今回はそこそこの枚数を配らせていただきました!ありがとうございました。また近々、セレクトCD-Rの配布は企画しますので、ぜひー。 本日、「JAPANESE GROOVE」、「HIPHOP」をアップしました。 しばた はつみ / シンガーレディー(LP/JPN ORIGINAL/帯有り) 南 沙織 / SAORI ON STAGE(LP/JPN ORIGINAL/帯有り) NYG'Z / YA DAYZ R#"D"(12"/US ORIGINAL) A.D.O.R. / TREASURES(12"/US ORIGINAL) 最新入荷はこちらで。 |
07.30 Sat |
レゲエ歌謡・和レゲエ【2】
レゲエのレベル・ミュージックとしての側面は、ヒップホップに通じるものがあるのは広く知られるところだと思いますが、同じくレゲエとフォークの共通点・親和性にも無視できないものがあり。日本のフォークにもポリティカルなプロテストソングは多いし、ラップというアートフォームが生まれる以前の60-70年代は、そんなレベル・ミュージック的な側面をロックなりフォークが担っていたわけで、実際にフォーク畑には実験的にレゲエ要素を取り入れたアーティストが沢山居ました。
というわけで、フォーク畑から目ぼしいレゲエ歌謡を今回も複数ピックアップしてみました。 ![]() 泉谷 しげる / 君の便りは南風 73年の4THアルバム「光と影」より。サディスティック・ミカ・バンドの面々がバックを務める中、南風と共に届く南国気分な極上のレゲエ歌謡!サディスティック・ミカ・バンドは、同年に自身らの名義で”恋のミルキー・ウェイ”というこちらも名レゲエ歌謡を残していますが、店主的には本作に軍配! ![]() 中山 ラビ / こころがけ トライザムがバックを務めた75年の3RDアルバム「ラビ女です」から。同作は”あてのない一日”で知られる和モノ人気盤に収められた本作は、70年代らしい土っぽいグルーヴが心地良いレゲエ歌謡!「〜かしら♪」というフレーズを重ねていく歌い出しもクセになる一曲。 ![]() 南 こうせつ / たぬき囃子 かぐや姫解散後のソロデビュー・シングル”今日は雨”の裏に、しっぽりと収録された一曲。ライブ盤「GOOD VIBRATION」に収録されたのみで、アルバム未収録のため、世間的には存在感が薄い気がするものの、レゲエ歌謡としては定番?童謡”証城寺の狸囃子”をベースにしたであろう、遊び心溢れる珍曲。 ![]() りりィ / 天気になあれ 76年の5THアルバム「AUROILA」からの一曲。アルバム本編自体、坂本 龍一や伊藤 銀次、斉藤 ノブ等のバイ・バイ・セッション・バンドがバックを務めた力作なんですが、ゆったりとしたリズムに乗ってくるコーラスもハマッた、これぞラヴァーズ・ロック歌謡のお手本!黒いフィーリングの楽曲が多く、ヒップホップ・リスナーにも人気のりりィ作品ですが、よく聴くとレゲエもやっていた、と。 ![]() りりィ / 春子 りりィでもう一曲、77年の6THアルバム「LILYCISM」から。タイトルは”春子”だけど、「夏」っぽい南国気分のゆったりしたリズムに乗って、ハスキーな喉を聴かせる本作は音像も詞の世界観も、もう少しフォーク寄りで、”天気になあれ”とはまた違った味わい。 ちなみに、「LILYCISM」にはもう一曲、レゲエっぽいフィーリングの”だから私は歌っていたい”も収録。 ![]() 長渕 剛 / 酔待草 キャリア初期の長渕 剛はフォークのカテゴリーでいいだろう、という判断で。”順子”も収録した2NDアルバム「逆流」からの一曲ですが、ほんのり香る程度のレゲエ風味がどうだこうだってよりも、冒頭のドラム・ブレイクが気になる感じ?本作以降、”碑”や”ファイティングポーズ”、”わがまま・友情 DREAM & MONEY”、”HE・LA-HE・LA”、そして残念ながらLP/7”共にゆうせん盤すら存在していないレゲエ歌謡クラシック”友達がいなくなっちゃった”等、レゲエへの歩み寄りを続けることになる長渕 剛のレゲエ歌謡道は、すでに79年にはその片鱗を窺わせていた、ということで。 本日、「SAMPLING SOURCE/SOUL/FUNK/RARE GROOVE/JAZZ/FOR SAMPLE」をアップしました。 NANCY WILSON / KALEIDOSCOPE(LP/US ORIGINAL) CAMEO / CAMEOSIS(LP/US ORIGINAL) BOB JAMES / HANDS DOWN(LP/US ORIGINAL) BOZ SCAGGS / MIDDLE MAN(LP/US ORIGINAL) 最新入荷はこちらで。
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レゲエ歌謡・和レゲエ
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07.30 Sat |
RYKEYDADDYDIRTY"SUMMER LOVE" MV |
07.02 Sat |
SOUL SCREAM"DNA" MV |